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FI文庫

投資

臆病者のための株入門
★★★★★ (5ポイント)
著者: 橘 玲
臆病者のための株入門

どうして株式投資が多くの人にとって儲からないか、どうしてインデックス投資が一番良いか、うまい儲け話の裏側はどうなっているか、などを解説しています。また、近代ポートフォリオ理論を数式無しで解説し、これ1冊でMBAで習う投資原則がすべて分かります。投資と金融業界の仕組みを理論として理解したい人に向いています。

数式を使わないとはいえ、書いてある内容は高度で、時に経済や財務の知識がないと難しいと感じるかもしれません。しかし、そういう部分はさっと流して、重要な部分をしっかり読めば、投資哲学を形作る上で参考になるでしょう。また、たったの数行で書かれてしまっていますが、普通に働いている人は人的資本*1(Human Capital)が最大の資産運用で、そこに力を入れることが重要である、という意外と忘れがちな部分を指摘しています。

Investing For Dummies
★★★★☆ (4ポイント)
著者: Eric Tyson
Investing For Dummies

これから投資を始めよう、という人に対して、どんな投資があるのか解説している本。投資を始める条件(借金だらけの人は投資するべきではありません)、リスクとリターンの関係、どうして貯金(定期預金など)ではリターンが望めないのか、といった投資の基本から始まります。さらに株、Mutual Fund (投資信託)、不動産、スモールビジネス*2など、さまざまな投資の種類を解説しています。投資というとすぐ「株」を思い浮かべますが、いろいろな投資から自分にあったものを選べるということが分かります。ある種類の投資をやってみようと思ったら、更にその分野の専門書を読むといいでしょう。Mutal Fundだけはこの本を読むだけで始めても、それほど難しくありません*3。この本では債券(国債、社債、地方債など)が詳しく解説されてないのが残念です。

A Random Walk Down Wall Street
ウォール街のランダム・ウォーカー ― 株式投資の不滅の真理
★★★★☆ (4ポイント)
著者: Burton G. Malkiel
A Random Walk Down Wall Street ウォール街のランダム・ウォーカー ― 株式投資の不滅の真理

米国での投資本のベストセラー。投資の歴史から始まり、株の分析、現代ポートフォリオ理論、投資信託(Mutual Fund)まで、一通り現代の投資に必要な知識が半分は物語、半分は解説として書かれています。現代の投資理論をまだ一通り読んだ事が無い人は、この本で現代の投資の仕組みが分かります。

投資の歴史やその仕組みを理解する事は大切です。この本は「How To」本ではなく、本質を出来るだけ分かりやすく説明しているのが特徴です。投資をしていく上でどのような考えに基づいて判断していくのか、という基本を勉強するのに最適です。また、統計を元にした分析は、投資を勘で行うのではなく、理論に基づいて行うものだと認識させてくれます。

ただ、この本はかなり長く、お話として面白くするための文章もちらほらあります。一度、全体をざっと読んで、興味のある部分だけ詳しく読み直すといいでしょう。

1000ドルから本気でやるアメリカ株式投資
★★★☆☆ (3ポイント)
著者: 荒井拓也
1000ドルから本気でやるアメリカ株式投資

今では続編が2冊も出てしまっている、1998年が初版の少し古い本ですが、なかなか良い事が書いてあります。1つはFree Cash Flow(FCF)の解説。企業の健全度を分析するのにMBAなどでも必ず教えているFCFを、どんな人にも分かりやすく解説しています。もう一つは株価は現在と将来の利益をディスカウント*4し、合計したものが現在の株価である、という現在価値の考えを説明している事です。現在価値の考え方は債券を理解する上でも重要な事なので、真剣な投資家は必ず理解しておくべき項目です。

さらに、Trading For A Livingのテクニカル分析と対極をなす、ファンダメンタル分析の真髄を解説しています。これにはIntrinsic Value(本源的価値)を理解する事が大切なのですが、それも分かりやすい文章でつづられています。

著者自身が言っているように、この本の内容を全て(本当に)理解できたならMBAの金融コースを理解したのとほぼ同じ事になります。個別株に投資する人もしない人も、本書の内容は必ず抑えておきたい必須課題といえるでしょう。

Trading For A Living
投資苑 − 心理・戦略・資金管理
★★★☆☆ (3ポイント)
著者: Alexander Elder
Trading For A Living投資苑 − 心理・戦略・資金管理

株や先物市場の取引で生計を立てている著者による取引の極意の解説書。取引市場は取引する人とそれを仲介している人と、その人たちがどうするか見ている人たちが集まった群集であると言っています。つまり、群集心理(という言葉を著者は使ってませんが)が価格の動向を決め、それを理解する事が市場で生き残るコツだと説いています。そしてその心理的な解析を元にテクニカル分析とはどのようなものか、解説しています。

テクニカル分析とは、ファンダメンタル(企業の基盤となる要素)を見ずに、株価のチャートだけを見て動向を予測しようとする方法です。この方法は特に短期トレードを行う人に取っては重要でしょう。

FI的には短期トレードはお奨めできませんが、この本は市場が群集心理の塊である事、市場はゼロサムゲームではなく、マイナスサムゲームであることなど、覚えておきたい教訓を教えてくれます。私はCD版で聞きましたが、テクニカル分析の部分をしっかり理解したい人は本のほうが分かりやすいでしょう。

The Motley Fool Investment Guide
★★★☆☆ (3ポイント)
著者: David Gardner, Thomas Gardner
The Motley Fool Investment Guide

The Motley Foolで有名なGardner兄弟による著書のオーディオ版。インデックスファンドの利点から始まり、優良株の見分け方、マージントレード(信用取引)やショート(空売り)まで網羅しています。優良株の見分け方ではIncome Statement(損益計算書)やBalance Sheet(貸借対照表)、そしてCash Flowなどから成長企業を判断するコツを伝授しています。これだけの内容が全て分かるようになればMBAのファイナンス程度の知識があるのと同じ事になります。

Index Fundの利点を解説してはいますが、基本的には個別株に投資する方法の解説書と考えて良いでしょう。彼ら流の指標を使って、特にSmall-Cap Growth Companyを見極める方法を示しているのは面白い点といえるでしょう。Fundによる投資は行っていて、さらに個別株にも投資したい人向けです。

The Informed Investor
★★☆☆☆ (2ポイント)
著者: Frank Armstrong III
The Informed Investor

ポートフォリオ理論をできるだけ分かり易く解説し、Mutual Fund 投資の優位性を解説した本です。分散投資をするとリスクが下がる事や、Asset Allocation が投資の利回りを決める重要な要素である事をグラフや具体例で示しています。なぜ最近の個人投資のアドバイスは一様に「分散投資、Asset Allocation、継続的に投資することが大切」と言っているのか、データを見て確認したい人向けの書籍です。

書いてある内容は誰にでも分かり易く、有益なものなのですが、1冊の本にするほどの内容はありません。数十ページもあれば解説できる内容をたとえ話やWall Streetの逸話を交えて300ページ弱の本にしたという感じです。もし、簡単にポートフォリオ理論を読んでみたい人は立ち読みor図書館で一度読めば十分でしょう。もっと詳しく理論を知りたい人には不十分で、Mutual Fund投資をしたい人には理屈っぽく、Fundの具体的な見分け方が出てきません。帯に短したすきに長し、という感じですね。

The Warren Buffett Way
株で富を築くバフェットの法則
★☆☆☆☆ (1ポイント)
著者: Robert G., Jr. Hagstrom
The Warren Buffett Way株で富を築くバフェットの法則

Warren Buffett がどうやって株式で儲けたか、普通のIndexingやテクニカルな株価分析でなく、ビジネスのファンダメンタルズを分析する事が大切か、という事を彼の伝記風に書いてあります。彼がすごいことは良く分かるのですが、実戦可能なテクニックではなく、彼が実践した事の紹介と他の投資家がやっていることの比較、それと彼自身の歴史を語る部分が多く、「じゃぁ、普通の人がどうやって投資をすればいいか?」という部分は何も語ってません。How To モノかと思って買った自分が間違っていたのですが、経済や投資の歴史を勉強するには必須と言えるでしょうが、自分の生活に応用するには難しい内容になってます。ただ、企業の株の価格の推測モデルや、将来価値に関する考え方は紹介されていますので、これを読んで(聴いて)興味が湧けばさらに勉強すればいいでしょう。私が聴いたのは要約版のテープですから本を読めばもう少し詳しく分かるかもしれません。

Rich Dad's Guide To Investing
金持ち父さんの投資ガイド
★★★★★ (5ポイント)
著者: Robert T. Kiyosaki, Sharon L. Lechter (Contributor)
Rich Dad's Guide To Investing金持ち父さんの投資ガイド

ベストセラー作家 Robert KiyosakiのRichDadシリーズ、第3作。

*1 : 人を収入を生み出す資本と考え、その人が一生涯で生み出す収入を現在価値にしたもの。つまり、人の値段を労働収入から計算したもの。
*2 : アメリカではスモールビジネスを売り買いすることが頻繁にあります。例えばレストランのオーナーがお店を手放すなどです。
*3 : 実際、私はそうしました。
*4 : 例えば1年後の$110は現在の$100を10%で運用したのと同じ価値があるので、1年後の$110の収益の現在価値は$100であるといいます。このように将来の価値から現在の価値に直す事をディスカウント(割り引き)するといいます。
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