2008年までご愛顧いただいた「目指せFI」ウェブサイトは2009年、「FI Planning」として全面リニューアルいたしました。

今後は新ウェブサイトをご利用いただきますよう、お願いいたします。

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投資

1. 国債の種類

アメリカの国債はさまざまな種類があります。大きく分けるとBills, Notes, Bondsと U.S. Savings bonds の2種類になります。Bills, Notes, Bonds は無記名式(償還前に市場で売り買いできる)、U.S. Savings Bonds は記名式(登録された人しか払い戻しできない)になります。

Treasury Bill (T-Bills)

T-Billは1年以下の短期の国債です。額面$1000のものをDiscount(割引)された価格で買い、償還時に額面が返ってきます。購入価格と額面との差額が利息になります。一般的な1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月*1の他に1週間以下(4日や7日といったもの)や1ヶ月以下(12日、19日など)が売りに出される事があります。

Treasury Notes/Bonds

償還までの期間が10年以下のものをNotes、10年より長いものをBondsと呼びます。実際に発行されている期間は一般的なものは2年、5年、10年、30年です。ただし、30年もの国債は新規発行は停止されましたので、新規発行で手に入れることが出来る最長の国債は10年になりました。

Reopeningといわれる追加発行はこれらの期間から3ヶ月、または6ヶ月あとに発行され、償還までの期間がその分短くなっています。例えば5年もの国債の発行があり、そのReopeningが3ヵ月後に発売になれば償還までの期間は4年9ヶ月になります。Reopeningはその時の利率によって額面よりも高くなる場合があります。

NotesとBondsは6ヶ月ごとに利息が支払われ、償還時には額面$1000が払い戻されます。額面は$1000ですが、新規発行分はDiscountされた価格で購入します。利率はCoupon Rateと言われる6ヶ月ごとに支払われる利息に対するものと、Discountで買ったものが額面で返ってくる事による利益の両方を考える必要があります。そこで、それらを含めてYield(利回り)と呼んで、比較しやすくしています。

2. どこで買ったら良いのか

証券会社

国債を買うのにいちばん簡単な方法は証券会社を通して買う方法でしょう。すでに株式などの口座を持っていて、取引のある証券会社になら電話一本で買うことが出来ます。証券会社を通す場合は、新規発行のものも発行済みでそれが市場で売買されているもの(Secondary Market)の両方とも買うことが出来ます。

証券会社のメリットは、Secondary Marketから買うことも出来るので、いつでも購入することが出来ることです。NotesやBondsは新規発行は月に1回程度(毎月とは限らない)ですし、新規発行がもうない10年を超える期間の国債はSecondary Marketでしか買えません。また、証券会社の口座で国債を維持しておけば、買った時と同様、売ることも非常に簡単に出来ます。

証券会社のデメリットはなんと言っても手数料でしょう。1回の取引で最低でも$50程度かかりますから、少ない金額を買うのであれば、利息がほとんど無くなってしまう事になります。また、これは証券会社だからではありませんが、Secondary Marketでの国債の取引はその時の「時価」になるわけで、投機的要素が多くなります。もちろん、時価で買って償還まで持っているのなら新規発行とそれほど変わりはないのですが、それなら手数料が掛からない方法で新規発行を買ったほうがいいでしょう。投機的な債券の売買をしたいのであれば Bond Mutual Fund にしたほうがDiversifyという意味ではいいでしょう。

いずれにせよ、投機的要素が増える場合はFI的にはお勧めできません。証券会社から国債を買う場合は手数料が掛かること、Secondary Marketであることなど理解した上で、それでもメリットがある場合に限るほうがいいでしょう。

Treasury Direct

新規発行の国債を買うのであれば、Treasury Directを使って直接買う方法がお勧めです。オンライン、電話、または郵便で購入の申し込みが出来ます。オンラインでの残高照会や再投資などもできますから、証券会社の口座と同じような感覚で利用できます。

Treasury Directのメリットは手数料が掛からないことです。このため、証券会社を通した場合は買うメリットが少ない国債も買うことが出来ます。短期のT-Billは利息の絶対額が少なく、手数料を払っては元さえ取ることが出来ません。

デメリットは新規発行しか買えない事です。T-Billは週に1回程度、Notesは1ヶ月に1回程度の発行ですから、思いついたその日にすぐ買う、ということはできません。ただし、私はこれをメリットとして考えています。というのも、投資は長期的な視野にたって計画的にするのがFI的と考えているからです。ですから、しっかり資金運用計画を考えて、それに基づく投資なら1ヶ月に1回買えれば十分と言えます。

もうひとつのデメリットは、もし償還前に国債を売る必要がある場合、Treasury Directの口座にある国債を証券会社の口座に移し、その後、証券会社にSecondary Market で売ってもらう必要がある、ということです。Treasury Directで買う場合は、基本的には新規発行で買って償還までずっと持っているのが基本なのです。このデメリットは、国債を自分の資産運用の中でForced Saving(強制的な貯蓄)と考えれば、デメリットと言うよりそういう特性であるだけと言えます。

3. CD vs. 国債

国債や社債など債券は、元本が返ってくるまでの期間が決まっていることから、銀行のCD(定期預金)に近い性質を持っていると言えます。もし自分がChecking口座を持っている銀行でそのままCDに貯金するのなら、ぜひ国債を代わりとして考えて見てください。大抵の銀行のCDよりも利率はいいですし、下記に示す違いを理解すればほとんどの場合で国債のほうが有利になるはずです。

国債CD
期間・1ヶ月から10年まで
・1年物の新規発行はない
・1ヶ月から5年まで
・1日単位で好きな期間を設定できる
金利中程度低〜中
税金Federalのみ課税FederalとState両方
保証なし(デフォルトリスクは実質的にない)FDICにより$100,000まで元本保証
中途償還(Call)ありなし

上記の違いから、ずばり、CDより国債のほうが断然有利と言えます。州税が非課税なので、住んでいる州にもよりますが、大抵は国債のほうがCDよりも税引き後の金利は良くなります。また、金利のいいCDを探し回る必要もありません。リスクを気にする人がいるかもしれませんが、アメリカがデフォルトになる確率は限りなくゼロに近いといえるでしょう。アメリカの国債はRisk Freeと言われています。Treasury Directを使えば自宅に居ながらにして国債の売買ができるわけですから、お手軽に余剰資金を預けて置ける場所です。

4. Treasury Directでの買い方

Treasury Direct での国債の買い方を見ていきましょう。アメリカ在住の方はSSNと銀行口座があれば、2週間程度で取引ができるようになります。

口座の開設

一旦口座を作ってしまえば全てオンラインで取引できるTreasury Directですが、口座の開設だけはサインが必要なのでオンラインでできません。口座を開設するには2つの方法があります。1つめの方法は国債の購入申込書(Treasury Bill, Note, & Bond Tender - PD F 5381)を送付して、購入と同時に口座を開設する方法。 もうひとつは新規口座申込書(New Account Request - PD F 5182)を送付して、口座を開設する方法です。どちらのフォームもPublic Debtの申請書オーダーページからダウンロードする事ができます。

購入申込書と購入する金額分の小切手を同封して送れば、購入と同時に口座も開設されますので、余計な手間がなく便利でしょう。ただし、T-Bill(満期が1年未満)を買う場合は、個人の小切手では受け付けてくれません。T-Billの場合は、Money OrderかCertified Checkでなければなりません。Certified Checkを無料で作ってもらえる場合は良いのですが、手数料がかかる場合、T-Billだと利息の絶対額が少ないので、多額のT-Billを買わないと割に合わないでしょう。T-Billを少しだけ買ってみたい、と言う場合には、最初に口座だけ開設する方法をお勧めします。

最初に口座だけ開いて、その後、国債を購入する場合は、申込み用紙(PD F 5182)だけ送れば、口座を開く事ができます。申込みする際に、自分が指定した銀行口座から直接引き落としにすれば、全ての取引をオンラインでできるようになります。こうすればMoney OrderやCertified Checkの手数料を払わなくて済むので、小額から始めたい人にはいいでしょう。私はこちらの方法で口座を開き、2週間ほどで口座の開設通知が届きました。

オンライン取引

オンライン取引は通知に書いてある口座番号を使って行います。取引は月曜から金曜のアメリカ東部時間の8a.m.から8p.m.の間Electronic Services for Treasury Bills, Notes, and BondsからVirtual Lobbyへ入って行います。残高照会もこのVirtual Lobbyで行うのですが、曜日と時間が決まっているのは少し不便です。国債の発行日は事前に決まっているので、計画的にアクセスしましょう。

国債の取引は、国債発行のアナウンス、オークション、発行の順で行われます。T-Billの場合はオークションの前の週の木曜日にアナウンスがあり、月曜にオークション(ここで値段が決まります)、そして水曜日に発行という流れになります。オークションが行われる日はT-Billは毎週月曜日、NotesとBondsは毎月15日か月末、まれに1日と、大体パターンが決まっています。

国債の発行は全てUpcoming Auctionsのページでアナウンスされます。自分が買おうと思っているタイプに合わせ、オークション前に注文を出します。アナウンスがされてない国債でもT-Billのようにほとんど毎週発行されるものはあらかじめ注文を出しておく事もできます。

TreasuryDirectでは購入できる国債の償還期限が限られていて、例えば 4 Weeks (28日間)のものは買えません。購入できるものだけがリストされますので、その中から選ぶ事になります。個人で国債に投資しようと言う場合は長期的なものですから、4 Weeks がなくても問題はないでしょう。選択可能な期間(3ヶ月、6ヶ月、2年、5年、10年)で再投資を繰り返せば、大抵、自分の望みどおりの期間になります。3年間、投資したければ、2年を購入後、償還時に6ヶ月で再投資、さらにその後もう1回、6ヶ月で運用すればいいのです。

選択可能な期間が限られているので、金利の動向次第では最初からCDで3年固定にしたほうが結局は得、と言う場合もあるでしょう。このような軽いリスク(元本は間違いないが、最高の利息ではないかもしれないと言うリスク)なら、将来、金利が上がりそうなときは、低い利率のCDで固定するより、2年目で再投資をする国債のほうが有利になるかもしれません*2。投資家として各自で判断する部分になります*3

5. 利率の比較方法

国債の利率(Interest Rate)はそのままでは他の金融商品、例えばCDの利率と比べる事ができません。

T-Billの利率

T-Billは途中での利息支払いがなく、Discountで買い、額面価格が償還時に返ってきます。自分で購入価格、額面、期間(日数)を使って表面金利を計算すれば、それがCDなどと比較できる利率になります。T-Billの利率のページでは、「Investment Rate %」と表されている利率がCDと比較するときの元になる利率です(税金の違いは後述)。この利率が表面金利に相当し、比較する場合の利率として使います。

T-Billの利率表

その左にある「Discount Rate %」とは額面を元にした下記の計算方法が使われています*4

Discount Rate =[(額面−購入価格)÷額面]×(360÷日数)

1年を360日扱いして計算することや、額面を分母にしているので、他の利率と同じ比較ができないのです。T-Billの場合は常にDiscount Rate は比較可能な利率よりも低く表示されます。

Treasury Note/Bondの利率

NoteとBondは半年毎にCouponと呼ばれる利息の支払いがあり、償還時に額面価格=Face Value(またはPar Value)が返ってきます。また、購入するときは Discount と言って、額面価格よりも安い値段で買うことになります*5。そのため、単純にCoupon Rate(またはInterest Rate)と呼ばれる半年毎の利息を、CDの利率と比べる事ができないのです。そこで、IRR(Internal Rate of Return = 内部収益率)というものを計算し、それが表面金利に相当しますので、これを使います。IRRの計算は面倒なのでここでは示しませんが、Excelなどのソフトや財務電卓で簡単に計算できます。Treasury Directでは、IRRを「Yield %」として表示しています。この数字がCDなどと比べるときの表面利率に相当します。

Note, Bond の利率表

ここでNote/BondのYieldは複利計算ではないことに注意してください。CDなど銀行の金融商品の場合は、表面利率を「Interest Rate」やAPR(=Annual Percentage Rate)と言い、複利計算で得られる利回りを「Yield」と言います。同じ「Yield」でも意味が違いますので、BondのYieldとCDのAPRを比較しなければなりません。

税率の影響

T-Bill, Note, Bond は州税が非課税になっています。そのため、上記の方法で表面金利が分かったら、それを税引き後の利率と比較します。T-Bill, Note, Bond の場合は実質金利は

       実質金利 = 表面利率 × (1−連邦税率)

で計算されます。一方、CDの場合は州税もかかるので、

       実質金利 = 表面利率 × (1−連邦税率−州税率)

となります。

計算上と現実の違い

上記のように実質金利を計算する事で、計算上、どちらが有利になるか、ということは分かります。ただし、これは計算上の話で、利息が途中で支払われてしまうNoteとBondの場合は、計算上と現実の違いも考慮に入れたほうが良いでしょう。CDは利息を毎月受け取るか、そのまま同じCD口座に残して複利で運用するか、選択できます。複利で運用する場合、利息がさらに利息を生みます。つまり、長期間使わないお金を複利で運用したい場合は、CDは手軽だと言えます*6

国債の場合は利息が支払われてしまうので、それを複利で運用する事はできません。いくらCDよりも実質金利が良くても、その利息を無駄遣いしてしまっては意味がありません。国債を買う場合はあらかじめ、利息の運用先を決めておくと良いでしょう。

6. Savings Bond

Savings Bond は記名式のアメリカ国債です。記名式ですから、認定された機関から直接債券を買い、認定された機関でのみ換金できます。無記名式のT-Bill/Note/Bondのように流通市場(secondary market)で売り買いはできません。Savings BondにはSeries EE(シリーズ ダブル イー)および I Bond(アイ ボンド)があります。

Savings Bondの特徴

  • 購入単位/額面
  • 購入条件
  • 州税/市税が非課税
  • 換金

購入単位(Denomination*7)は銀行などで証書として購入する場合、Series EE、I Bondともに$50, $75, $100, $200, $500, $1,000, $5,000, $10,000の8種類があります。Series EEは額面の半額で購入します。$50の額面のEE Bondは$25で購入できます。I Bondは額面そのままで購入します。ただし、この額面に大きな意味はありません。購入した額に対して利息が付いていきます。

TreasuryDirectでオンラインで購入する場合、$25以上であれば、1セント単位で購入できます。

Savings Bondの購入はアメリカ市民(Citizen)、アメリカに居住している外国人、アメリカ軍関係に勤める民間人などが購入できます。いずれの場合も社会保障番号(SSN=Social Security Number)を持っている事が条件になります。国債のように外国人が(外国から)自由に購入はできません。購入には年間の上限が決まっていて、$30,000まで購入できます。ただし、Savings Bondを贈与する場合にはこの購入額の制限を受けません。

Savings Bondの利息は州税/市税は非課税です。連邦税は課税されますが、換金するまで(もしくは購入後30年経つまで)税金の支払いを先延ばしすることができます。

換金(Redemption)は発行月から1年を超えた次の月からできます。ただし、発行から5年以内に換金する場合は、換金日の直近の3ヶ月間分の利息をペナルティとして取られます。

Savings Bond の購入

Savings Bond は大手の銀行の窓口で簡単に買えるほか、TreasuryDirectで購入することができます。また、給与からの天引きでSavings Bondを購入するプランを提供している会社もあります*8。Savings BondはTreasuryDirectに直接口座を持つ場合、特に証書などは発行しません。銀行などで購入する場合は証書が送られてきます。

Savings Bondの種類

Savings Bondで現在、購入できるのはSeries EEとI Bondの2種類です*9

Sereis EE Bondの利率のルールは2005年5月に変更になりました。2005年5月以降発行されるEEボンドはすべて換金されるまで固定金利となり、何年保有しても利率は変わりません。新規発行分の金利は毎年、5月と11月に見直しが行われます。金利は10年もの国債を元に決まるようです。2005年4月以前に発行されたSereis EE Bond は変動金利でした。*10

利息は毎月1日に計上され、半年毎に複利計算されます。利息は毎月計上されますが、Bondそのものを換金するまで引き出せません。Series EE Bond の特徴としては、利息の計算が月単位のため、いつ購入しても次の月の1日には1か月分の利息が計上されます。

I Bondはインフレ率に応じて利率が決まる、インフレ対応型の債券です。I Bondの利率は30年間変更されない固定金利(Fixed Rate)部分と半年毎に変動するインフレーション率(Inflation Rate)部分の合計になります*11。インフレ率は米国消費者物価指数(CPI=Consumer Price Index)が使用されます。利息は毎月計上されますが、換金まで利息の支払いを受けることはできません。

いずれのSavings BondにもFinal Maturity(最終満期日)があり、これを過ぎると利息は全くつかなくなります。Series EEとI Bondのどちらも最長で30年間、利息がつきます。この期間を過ぎると利息はつかなくなりますので、忘れずに(笑)Final Maturityまでに換金する必要があります。

Savings Bondに対する課税

利息に対する州税/市税は非課税ですが、連邦税は掛かります。利息収入ですので、Ordinary Income Taxとして自分の税区分(Tax Bracket)に応じて課税されます。

Series EEとI Bondは利息は換金するまで手にすることはなく、利息に対する税金も換金まで払う必要はありません。この換金時に蓄積した利息分すべてに対する税金を払う方法をCash Basisといいます。特に指定しなければこの方法がSeries EEと I Bondの納税方法になります。

自分が選択すれば、換金時にまとめて税金を払うのではなく、毎年、利息に対する税金を払うこともできます。この方法は Accrual basis と呼ばれます。

自分が保有するすべてのSeries EEおよび I Bondの納税方法は同じでなければなりません。また、一旦 Accrual Basis を選択した場合、Cash Basis へ納税方法を変更するにはInternal Revenue Service (IRS)の許可が必要になります。逆にCash BasisからAccrual Basisへの変更は自由にできます。

Cash Basisでの利息支払いは換金時まで遅らせることができますが、Final Maturityになるか、持ち主が死亡する、名義を変更するなどが発生した場合は、その時点で納税の必要があります。

Savings Bond の利点

Savings Bond の有利な点は、米国債でありながら少ない額($25〜)購入できることがあげられます。銀行やオンラインで簡単に購入できることも魅力でしょう。利回りも比較的有利になっていて、州税/市税が非課税なのも利点です。

2005年のEE Bondの金利ルール変更で、魅力だった半年毎の変動金利と言う特徴はなくなりました。そのため、CD(Certificate of Deposit=定期預金)に近い特徴を持つと言えるでしょう。

Savings Bondの面白い特徴は、利息は常に「月単位」で計算されることがあります。毎月1日に利息が計上されるので、月末に購入すればほんの数日で1か月分の利息がつくことになります。それだけで利息が大きく変わるわけではありませんが、購入時期を選ぶことができるなら月末に買ったほうが良いでしょう。

その他にもSavings Bondには教育資金に使う場合は、Education Bond Programにより利息が非課税になるという利点もあります。元本と利息の両方を大学などの Post-secondary institutionsの授業料などに使う場合、利息に掛かる連邦税が免除になります。換金した年と同じ年に教育費を払う必要があり、換金額(元本+利息)よりも教育費のほうが少ない場合は、その割合に応じて非課税分が決まります。Education Bond Programには年収制限があり、2006年の場合、MAGI(Modified Adjusted Gross Income)が$63,100(Single)、あるいは$94,700(Married filing jointly)までは利息の全額が非課税になります。それ以上になると非課税分が減額されていき、MAGIが$78,100(Single)、あるいは$124,700(Married)になると非課税枠は無くなります。

Savings Bondは1.手軽に運用できる、2.利率も(貯金に比べて)割がいい、3.安全である(アメリカ国債としての安全性)という特徴から、余剰資金を1年以上取っておく場合などに有利な運用先といえるでしょう。

*1 : 実際には28日、91日、182日(または183日)など日数で期間が表されます。
*2 : 再投資は6ヶ月という短い期間になるので、一般的には金利は低くなります。
*3 : 自己責任、と言われるものですね。
*4 : この言い方は正確ではありません。実際にはDiscount Rateを先に決め、それに基づいて購入価格(Price Per $100)を決めます。
*5 : Secondary Market、つまり証券会社から発行済みの国債を買うときは額面価格よりも高い価格で購入する場合もあります。
*6 : 手軽なので利回りも他の金融商品に比べて低くなっているのです。
*7 : 日本語で「デノミネーション」というと通貨単位の変更のことですが、これは誤訳が日本で広まってしまったものです。Denominationの本当の意味は紙幣の種類(券種)などで、単位変更の意味はありません。変更のことは Redenominationあるいはrenaming (of currency units)などというようです。
*8 : とSavings Bondの説明にはありますが、そういうプランを会社でやっている人を聞いたことがありません。
*9 : 現在新規発行して購入できるのはこの2種類だけです。Series E、Series Hは1979年以前に発行されたものです。Series HHは2004年9月1日に新規発行が廃止されました。
*10 : 変動金利だった頃のEE BondはT-Notesを元に利率が決まる変動金利の債券で、半年毎に金利が変動します。毎年2回、利率の見直しがあり、直近の6ヶ月間に発行された5年物Treasury Noteの平均金利の90%がEE Bondの利率になります。
*11 : 正確には単純な加算ではありません。ここに詳しい計算方法があります。
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