2008年までご愛顧いただいた「目指せFI」ウェブサイトは2009年、「FI Planning」として全面リニューアルいたしました。

今後は新ウェブサイトをご利用いただきますよう、お願いいたします。

www.fiplanning.com

FIへの道

1. FIとは?

FIとは、経済(家計)の心配をすることなく、自由に生きていける状態の事です。FIという略語は英語のFinancially Independent(形容詞)もしくはFinancial Independence (名詞)のことで、直訳すれば「財務的な自立」と言えるでしょう。もし、自分でなんでも好きなことが出来て、それを本当に楽しめたら幸せだと思いませんか?FIになることで、他の事に縛られずに好きなことが出来るのです。

経済(家計)からの自由

FIになるということは、家計を心配しなくても良いということです。では、私たちはどんなときに家計の心配をするでしょうか?会社の景気が悪くなってしまい、失業するかもしれない。定年が間近に迫っているが年金(Social Security)だけで暮らしていけるかわからない。病気になってしまい、どのくらい費用がかかるか分からない。実際にこういう経験がなくても、多くの人は「もしそうなったらどうしよう」と考えた事があるのではないでしょうか?私も「おぉ、これは人生の試練のときだ。経済的にうまくやっていけるだろうか」と考えないといけない状況になったことがあります。

 もし、そんなときに「大丈夫。私には○○があるから、そんな心配はしなくて良い」と自信を持って言えたらどんなにすばらしいでしょう。「失業したって私はサイドビジネスがあるから、すぐにお金には困らない *1」、「いつ定年(Retire)しても、充分な資産があって利息だけで暮らしていける」、「病気になっても、十分な保険があるから治療費がでるから安心」。こういう風にいつでも自信を持っていえる状態なら、何も心配することなく楽しく生きていけるというものです。

心配が無いFIから楽しいFIへ

「心配が無い」という状態は、大変心強い事です。それは 守りを固めた状態であって、不意に襲い掛かる災難に対しての防御を固めた状態です。その状態になったら積極的に 楽しめるFIを目指したいものです。もし、いつでも仕事を辞めて自由に暮らせるのなら、人によってはボランティアをしたいという人もいるでしょう。あるいは世界中を旅行して回りたい、子供の頃の夢だったパイロットになってみたい。そういったことを楽しみとしてできたらすばらしいのではないかと思います。私の夢は宇宙旅行です。日本人も宇宙飛行士が誕生して、職業人として宇宙を目指せる時代になりました。でも、残念ながら私は職業人としてのチャンスは、今、本気で訓練して目指している人の何万分の一も無いでしょう。でも、もし本当にFIになったら、それすら可能になるかもしれません。宇宙観光旅行が現実のものになりつつあるからです。そういう、積極的になんでも楽しめる人生、それを実現させてくれるFIを目指したいと思います。

このウェブサイトのテーマ

私はまだ FIではありません。それどころか、普通の人よりも家計を心配しなければいけない事が何度か自分の身に降りかかり、宇宙旅行はおろか、ちょっとした贅沢でさえ控えなければならない、という状態になりました。ですから、このウェブサイトに書いていくことは「実際に成功した人」の経験談や知識ではありません *2。 このウェブサイトは私がFIを目指している中で勉強して、経験していく事を書いていきます。中には失敗もあるでしょうが、いつかは私もFIになれるのではないかと信じています。いえ、FIにならなければいけないと考えています。「これから一体どうなるんだろう」と心配するような経験は、できれば2度としないで済むようにしたいですから。

アメリカで暮らすこと

FIを達成している人は世界中にいるようです。日本でもアメリカでもたくさんのFIな人がいます。ですから日本でもFIになれることは間違いありません。ただ、私は現在、アメリカに住んでいて、アメリカで仕事をしていますので、このウェブサイトのテーマはアメリカで適用できるものに限られます。法律や習慣、環境の違いで、同じ事を実現するにも日本では出来ないことが多いと思います。アメリカに住んでいる日本の人には大いに参考になるウェブサイトにしていきたいと思ってます *3

2. FIレベルと人生設計

さて、FIを達成しようと思ったら、自分の人生設計をしっかり描く必要があります。どのようなライフスタイルを目指すかはっきりしなければ、「FIである」という状態を決める事が出来ないからです。人生設計は金銭とは関係ないことのように思われるかもしれません。しかし、ある程度の経済基盤がないと実現しない事もあるでしょう。例えばボランティアをして世界の森林を守りたい、というのが夢だとします。果たしてお金が全くなくて政府の補助を受けてる人がその夢を実現できるでしょうか? 自分のライフスタイルをどのようにしていきたいか、具体的な目標を立てなければなりません。FIとは金銭的な自由なので、その目標の金銭的な側面を表します。どのくらいなら自由なのか、計算する必要があるのです。FIになったからといってその夢が実現するとは限りませんが、FIにならなかったらほとんど実現しないことが多いと思います。ですから、「FIになる」という目標は、自分の夢を実現するための補助的な役割をしています。例えるなら *4、スペースシャトルが宇宙に行くための補助ロケットがFIだと思ってください。スペースシャトルと言う本当の目的のために、パワーを与える補助ロケットがFIです。補助ロケットそのものを飛ばしても何も意味はありませんが、補助ロケット無しにスペースシャトルは宇宙にいけないのです。

現状を見つめる

FI達成のための最初のステップを勤労所得がある状態から始めましょう *5。勤労所得があれば、普段の生活費が出ますし、余りがあれば貯金や運用が可能になります。ここで、今、あなたの1年分の生活費を計算して見てください。それが1年分の勤労所得 *6よりも多い場合は、稼いだ額よりも支出が多く、お金が貯まっていかない状態になります *7。この状態を FIレベル−(マイナス)と呼ぶ事にしましょう。この状態では、せっかくの勤労所得を将来の収入に役立てる事が出来ませんので、まずはこの状態から脱出する事を考えます。具体的な方法は書きませんが、勤労所得を上げるか、生活費を低くするか、その両方をやる必要があるでしょう。

勤労所得を活かす

さて、FIレベル−を乗り越え、毎月、少しでも貯金など、使わないお金を取っておける状態になったとします。この状態をFIレベル0((ゼロ)と呼ぶ事にしましょう。FIレベル0の状態では、生活費を払った後に余ったお金を運用に回すことが出来ます。運用にまわしたお金からは何らかの収入、例えば預金に対する利息、株の配当(Dividend)や売却益(Capital Gain)が発生します *8。毎月、こういった 不労所得が入ってくるようになれば、FI達成への道を歩み始めたといって良いでしょう。その不労所得は月に$10程度かもしれないし、自分の住んでるアパートの家賃と同じくらいかもしれません。いずれにしても、その収入があれば生活費の助けにはなりますが、それだけで暮らせるほどではありません。FIレベル0の間は仕事をしていて、生活費はその 勤労所得から払えるのであれば、不労所得を生活費に使わず、さらに運用する事をお奨めします。Compound (複利)の効果があるので、長期的に見ればその運用した利息が大きくなっていきます。FI達成のためには不労所得を増やす事が大切ですが、その不労所得自体を不労所得で増やす方法がCompoundです。

FIレベル1:心配がないFI

例を考えて見ましょう。もし、今あなたが 仕事をしていて、普通に食べていけるとします。もちろん、贅沢はそれほど出来ないけど、かといって貧しい訳でもない。時には旅行にも行って、だけどそのためにきちんと節約するところはしっかり節約しているとします。もし、全く同じ状態が 仕事をしないでも実現できるとしたらどうでしょう?今と全く同じ生活ですが、いつ仕事がなくなっても生活の質を落とす必要がありません。仕事ができなくなっても、あるいは自主的に「仕事をしないこと」に決めても、とにかく、同じ年収を維持できるとしたら、それは「心配ない状態」と言えるのではないでしょうか? このような状態をFIレベル1と呼ぶことにしましょう。私は最初の大きな目標をこのFIレベル1(心配がないFI)に置いています。この目標が達成できたら、失業の心配をしなくて済みますし、定年になって仕事を辞めても生活の質を落とす必要はありません *9

FIレベル1+

もし不労所得が生活費以上あったらどうなるでしょう?この状態になると、仕事をせずに普通に暮らしているだけで、自分の資産が増えていきます。不労所得が使いきれないくらいある状態なのです。この状態をFIレベル1+(プラス)と言いましょう。心配がないどころか、何でも好きなことができる楽しいFIといえます。

FI1+になったらどうしますか?不労所得が生活費よりも多いのだから、その分、贅沢をして暮らしますか?さらに資産を増やして、子供や孫に相続しますか?それとも、自分で使いきれない分をチャリティーに寄付したり、自分が良いと信じることを実現するための基金(Fund)を創設したり*10、あるいは会社を作って事業を起こすこともできます。自分の生活費以上の収入ですから、どんなことに使っても生活に困ることはありません。自分の自由にして良いのです。そうなったら、どうしますか?*11

FIレベル表
FIレベル収入状態
−(マイナス) 勤労所得 < 生活費 働いて得たお金(手取り)が生活費よりも多い。アメリカでは無駄遣いして不要な生活費が膨らんでる場合が多い。
0(ゼロ) 勤労所得 ≧ 生活費 生活費よりも勤労所得が多いので、余った分を貯蓄/投資に回せる。投資に回した分が不労所得を生み出す。
不労所得 = 生活費 不労所得でずっと生活していける。勤労所得はあってもなくても良い
1+ 不労所得 > 生活費 生活をする上で必要なお金以上に何もしないでもお金が入ってくる状態。この状態になると資産がどんどん増えていく。

3. なぜFIを目指すのか

なぜFIを目指す必要があるのでしょう。理由は2つあります。1つは積極的な理由、もう一つは消極的な理由です。

積極的な理由

FIを目指す積極的な理由は、「幸せになる」ためのツールとしてです。お金で幸せは買えない、というのは真実だと思います。だから、FIになったからと言って幸せになれる訳ではありません。しかし、FI文庫でも紹介しているSuzeが「お金があれば幸せになれるという訳ではないけど、 お金が無くて不幸せになることはある」と言っていました。いずれにしても、お金があったほうがいいと思う人は、FIを達成できれば、お金が無いために不幸せになることはなくなります *12。 私は、お金があって、且つ、幸せ、になれたらいいなぁ、と思ってます。FIはその「幸せ」を達成するための 補助的なツールです。自分なりの幸せを探求しつつも、その幸せを目指す上でお金が役に立つ事があれば、それを利用しない手はありません。例えば、何らかの理由で失業したとします。失業すると、普通の人は「不幸せ」を感じるのではないでしょうか?もし、その時にFIを達成していて、お金の心配をしなくて済むなら、その「不幸せ」の度合いも少なくて済むと思います。

消極的な(現実的な)理由

もう1つの重要な理由は、FIにならなければ生きていけなくなるという現実です。自分の親戚や知人などで、高齢の人(定年後、何年も経っているような人)を想像してみてください。多くの人が完全にRetireしていて、もう仕事をされてないのではないでしょうか?仕事をしていない=勤労所得で生活していない、ということになります。と言う事は、何らかの形で不労所得で生活費の全てを賄っているのです。多くの人は年金をもらっているでしょう。利息や配当金も重要な収入源です。それ以外にも、子供達からのサポート、といった収入もあるでしょう。いずれにしても、重要な事実として「働かないで生活している」という状態があります。 今、年金をもらっている人は、十分な額をもらっているでしょうか?おそらく、年金だけでは十分とは言えないけど、贅沢をしなければそれなりには暮らしていける、と言う額ではないでしょうか?つまり、国が面倒を見てくれているので、何とかなる程度と言うところかと思います。

さて、この年金制度、いつまで維持できるでしょうか?日本にしてもアメリカにしても、あるいはヨーロッパの多くの国にしても、若年層の減少で年金制度を支えていくのが困難になりつつあります。自分が年金をもらう立場になった時に、あなたは満足な額をもらえるでしょうか?自由にやりたいことができる額でしょうか?私が定年する頃には、その時の労働人口を考えると、とても年金に頼って生活していけるとは思えません。いずれ、3人に2人は高齢者、という時代がやってきます。その時に年金だけに頼っている人は、かなりの低所得者層となるでしょう。そうなったら、高齢の低所得者(あるいは貧困層と言ってもいいかもしれません)が非常に多くなる訳です。あなたはその中の一人になりたいでしょうか?それとも、自分で収入を得る方法を確保して、今の生活レベルを落とすことなく、暮らしていきたいでしょうか。

自分で生きていくと言う事

人は自分だけでは生きていけません。しかし、金銭的には人に頼るより、自立したほうが「楽に」生きていけるのではないかと思っています。政府に頼ったり子供に頼ったり。もちろん、頼って生きていけるならいいですが、将来、政府や子供に頼っていけるという保証はあるでしょうか。頼るつもりで生きていて、頼れないと分かったら、どう思うでしょう?「政府が悪い」「あんなに苦労して育てた子供なのに」などと 人のせいにするのではないでしょうか?もちろん、本当に人のせいかもしれませんが、そう思ったところで気分が良くなるものでもありません。それよりも、自分で金銭的に自立していれば、もっと別の事で建設的に *13人に頼れるのではないでしょうか?

FIはそういった「自立」を補助してくれるツールでもあります。

*1 : サイドビジネスを薦めてる訳ではありません。例えです。でも、サイドビジネスはFIを達成するための一つの方法に成り得るでしょう。
*2 : ですから、書いてある内容に対して、一切責任は負えません。免責事項としてご容赦ください!
*3 : 日本在住で興味のある方は、ぜひ日本で応用できる方法を探して見てください。
*4 : 余りピンと来る例えではないかも知れません。宇宙好きの私にはまさにピッタリのたとえなのですが(^^;
*5 : 勤労所得がない人はこのステップを飛ばしても構いません。ただ、まずは勤労所得を得て、そこからスタートするのが一般的だと思いますので、ここでは「仕事があって収入がある状態」をスタート地点としたいと思います。
*6 : ここでは「年収」と「1年分の勤労所得」を敢えて区別しています。「年収」には不労所得、つまり働かなくても手に入る収入を含めて考える事もあるからです。また、ここでは税金については考察してません。簡単にするために、税金を引いた手取りを勤労所得として使ってください。
*7 : それでも貯金があって、それを取り崩して暮らしていける人もいるかもしれません。もっとも、そんな人はこのWebSiteを読まなくても既にFIを達成してるのでしょう(^^)
*8 : これがマイナス、つまり運用したけど元本割れしてしまうときもあるかもしれません。しかし、貯金に回せるお金が毎月あるのであれば、短期的なマイナスではなく、長期的に運用している、と言う事が大切ですので、FIレベル−とは大きく異なります。
*9 : この文章を書いている今、私はFIレベル−もしくはぎりぎりでFIレベル0くらいの状態です。しかし、目標は大きいほうが、それを実現したときの喜びも大きいでしょう(^^)
*10 : こういった基金はNon-profit Organization(NPO)が運用します。
*11 : 私はAnti-Violent Game/Movie Fund なんてのを作りたいです。
*12 : もっとも、 お金があるために不幸せになることもあるかもしれません。
*13 : 例えば、心のつながり、信頼関係、遊び仲間。そういった人生を面白くする要素で人と良い関係を保ちたいということです。
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