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[1230] IRAでの損失を控除する 投稿者: 投稿日:2008-11-04 (Tue)
問:IRA口座の株で損失が出ています。この株を売って損失を計上し、IRA以外の利益を相殺することはできないでしょうか?

答:
おそらく無理でしょう。課税口座と違ってIRA口座で簡単に損失を計上することはできません。非常に限られた場合には損失を計上できるかもしれませんが、それが良い考えとは限りません。

IRAや401(k)では拠出したお金が税金控除になる、つまり税金を払っていないことになります。税金を払っていないのですから、税金を減らす行為、つまり税金控除は出来ないことになります。

税金を払っている場合(Nondeductible Contribution)、すべてのIRAを解約すれば損失を控除できる可能性もあります。しかし、その場合でも項目別控除をして、その他の控除扱いになり、AGIの2%を超える分しか控除できません。

原文リンク:
Deducting your IRA losses
[CNN Money 10/30]

Nobu's Opinion
簡単に言ってしまえば、IRAおよび401(k)での損失を控除できることは無いということになります。記事ではできる可能性のある場合の条件を出していますが、普通の人でこの条件をすべて満たす人はまずい無いといって良いでしょう。

損失が出た場合にそれを控除に使うというのは良い戦略ですが、IRAに限って言えば損失を考えるよりも、今後の投資期間に応じてどのようにこれから運用して増やすかを考えてほうが良いようです。

[1229] 株式ファンドの現金保有割合 投稿者: 投稿日:2008-11-03 (Mon)
現在の市場の状況では現金が一番良いと言われますが、株式ファンドに関しては現金が多すぎるのは良くありません。現金保有が多いファンドは今年の成績がトップにランクされているものが多くなっていますが、それ自体が問題です。例えばReynolds Blue Chip Growth の場合、99.43%が現金になっており、経費率が2%となっています。これでは経費率が高いMoney Marketファンドになってしまいます。

高い割合の現金保有が正当化されるのは、ファンドからの引き出しが多くなってしまい、保有株を売却することなく換金に応じる必要がある場合です。

ファンドによっては現金保有も戦略のうちと明言している場合もあります。その場合、投資家はそのファンドに投資することによって資産割合(Asset Allocation)まで任せてしまっていることになります。

原文リンク:
Stupid Investment of the Week
[MarketWath 10/30]

Nobu's Opinion
原文はポイントがつかみにくいので、私の意見も加えてまとめます。
・現金が多いのならMoney Marketファンドと同じで、高い経費率の意味は無い
・投資家は「株式ファンド」として買ったのに、実際は違うものに投資してしまっている
・資産割合は投資家毎に違う目標値があり、ファンドに任せるべきではない
・ファンドのランクで上にくるので、投資家はそのファンドが「株で」うまく運用していると間違って解釈してしまう
・現金保有割合が多すぎると、株式市場が上昇に転じたときに利益を逃す可能性がある

上記のことから、ランク付けを理由にファンドを購入するのは危険であることが分かります。ファンドの成績は1年以下の短期間で測るべきではない事に注意しましょう。



[1228] クレジットカード危機 投稿者: 投稿日:2008-10-31 (Fri)
何年間も消費者にカードを押し付けてきたカード会社が、カード発行を縮小しています。信用力の高い消費者でさえ影響を受け始めています。カード業界は新規発行を避け、発行済みカードの限度額を下げています。場合によってはリスクのある人が買い物をしたことがあるお店と同じところで買い物をしただけで限度額を下げられることもあります。

また、経費を減らすためにリワードプログラムの景品の質を下げたり、利率0%の期間を短くしたりしています。

郵送でのダイレクトメールによるわずかになり、2004年以降、最低になっています。

原文リンク:
Financial crisis curtails credit card use
[The Dallas Morning News 10/29]

Nobu's Opinion
カード会社が発行基準や限度額を引き締めていて、それが消費者に影響を与えています。クレジットヒストリーが優良な人でさえ、買い物の傾向で限度額を減らされてしまうのですから、かなりひどい状況といえます。

消費者が今出来ることは支払いを毎月きっちり行い、限度額一杯に使わないようにすることでしょう。また、不当な理由で限度額を下げられた場合は、カスタマーサービスに連絡して交渉するなど、積極的な行動を取る必要があります。

[1227] Reverse Mortgageが使いやすく 投稿者: 投稿日:2008-10-30 (Thu)
今までは地域によって違ったReverse Mortgage(家を売るか死亡するまで返済不要のローン)の借り入れ限度額が2008年11月1日より地域によらず$417,000に引き上げられます。ローン発行手数料(Origination Fee)の上限は今まで借入額の2%だったものが、$6,000に制限されるようになります。

また、2009年からの大きな変更として、新しい家を買うときにReverse Mortgageを使うことができるようになります。歳を取って大きな家が必要なくなり小さな家に引っ越す場合、全てを現金で支払うのではなく、一部をReverse Mortgageにすることで老後資金として使えるようにすることができます。

近年、悪徳な住宅ローン業者がReserve Mortgageで借りたお金でAnnuityなどの金融商品を高い手数料を払わせて買わせる事例があります。新しい規則ではローン会社がReverse Mortgageと抱き合わせで他の金融商品を買わせる事を禁止します。

原文リンク:
Reverse Mortgages Get Better
[Kiplniger 10/29]

Nobu's Opinion
Reverse Mortgageは発想としては良く、状況によっては便利な金融商品と言えます。しかし、今までは高い手数料はその仕組みの複雑さ、さらに悪徳な業者も加わり、手を出しにくいものでした。今回の規則変更で業界が正しい方向に向かえば、今後、利用人数は増えていくでしょう。

Reverse Mortgageは老後資金の補充手段となりえますが、記事にもある通り、Home Equity Loanなど他の方法も十分に検討する必要があります。

[1226] 売るべきか売らざるべきか 投稿者: 投稿日:2008-10-29 (Wed)
損を出している人は時々、急に値上がりしたときに少しでも損失を取り戻すために売ってしまう誘惑に駆られます。しかしこの方法はうまく行きません。「今は売って市場が底を突いたら買い戻す」というのはマーケットタイミングです。

市場が回復するときは、始めの時期が上昇が急になる傾向にあります。平均すると不況が終わった直後から12ヶ月間の上昇は45%ですが、6ヶ月間待つとその後の12ヶ月の上昇は12%になります。

原文リンク:
To sell or not to sell
[MarketWatch 10/26]

Nobu's Opinion
今日の記事を注意深く読むと、市場の上下のタイミングを見て売り買いすることが難しく、さらに中途半端に市場を読もうとすると余計に損をすることが分かります。価値の下がったポートフォリオを見ると悲しくなりますが、今からできることを戦略的に考えたいものです。


[1225] FDICの99年ルールは都市伝説 投稿者: 投稿日:2008-10-28 (Tue)
問:Federal Deposit Insurance Corp(FDIC)は(破綻した銀行の預金の保証として預金者に払うときに)毎年残高の7%しか払う必要が無く、99年間の間に支払えばよいことになっていると聞きました。実際はどうなっているのでしょうか?

答:この99年間で払うというのは都市伝説です。連邦法では「可能な限り早く」払うように定めています。ほとんどのケースでは破綻した銀行を引き継ぐ銀行の口座に1営業日以内に払い込んでいます。


原文リンク:
FDIC 99-year payment rule is urban myth
[Bankrate.com 5/6]

Nobu's Opinion
FDICの破たん銀行処理はかなり効率よく行われているようで、預金者が(10万ドルまでの制限範囲内であれば)お金を引き出せなくなって困ることは長くても数日のようです。それよりも破綻した場合、自動引き落としや新しく小切手を書くときに影響があるでしょう。万が一、自分の銀行が破綻しても慌てずに情報を集めるようにしましょう。


[1224] 子供を怖がらせない 投稿者: 投稿日:2008-10-27 (Mon)
親によっては金融危機に対する反応が子供を不必要に怖がらせています。ある母親は金融危機のニュースを子供に聞かせ、世界恐慌の頃の映画 The Grapes of Wrathを4歳と6歳の子供に見せたそうです。この女性のように意図的ではないものの、親が無意識のうちに子供の前で世界恐慌が来るなどといってを怖がらせている場合があります。幼い子供は親の不安を感じ取ってしまいます。

親として、誰も将来を予測することはできないこと、経済が不況でもすぐに大恐慌になるとは限らないこと、親の不安を子供に押し付けることは良くないことを理解するべきです。

子供に経済の循環を隠す必要はありません。職を失ったり家を失うような状況であれば子供に正直にどのような環境の変化があるか話さなければなりません。しかし、子供には衣食住で困ることが無いことを強調する必要があります。

原文リンク:
Parents, stop scaring your kids
[MSN Money 10/27]

Nobu's Opinion
経済に対する不安は誰でも持っています。経済用語を理解しない子供でさえ、親の不安や苦悩などを敏感に感じ取るようです。子供も親も不必要な不安を感じることが無いように、普段から冷静に経済を見れるように準備しておきたいものです。


[1223] I-Bondの購入は11月まで待つ必要が無い 投稿者: 投稿日:2008-10-24 (Fri)
11月3日に利率が更新されると、ここ3年で一番高い利回りになるでしょう。過去6ヶ月のインフレからすると更新後の利率はおよそ5%になると予想されます。I-Bondの利率は固定利率部分とインフレに連動して半年後とに更新される変動部分があります。現在のI-Bondは変動部分が4.84%、固定部分はゼロです。

11月3日よりも前にI-Bondを購入すれば現在の4.84%の利率を最初の6ヶ月間維持でき、6ヵ月後には(今年の11月3日から適用されると予想される)5%になれば、年率では4.92%になります。I-Bondは5年以内に現金化すると最後の3か月分の利息がペナルティとして取られるので、1.23%がペナルティになり、利回りは(1年で)3.69%になります。

この3.69%は連邦税は掛かるものの地方税が掛からないことを考えると(訳注:I-Bondは国債の一種で地方税が掛からない)、Money Market Fundにも引けを取りません。

原文リンク:
Don't wait until November to buy I bond
[Bankrate.com 10/21]

Nobu's Opinion
固定部分が0となったI-Bondですが、インフレ率が高いために他の運用先と比べた場合、限られたケースでは考慮に値します。しかし、年間の購入可能額が$5,000であること、最初の1年間は引き出しが不可能であることを考えると、それほど有利とは限りません。

今日の記事で注目したいのは、実質金利の計算です。半年後とに更新される利回りを過去のデータから推測し、Savings Bondの特徴(利率更新前に購入すれば半年間はその利率が適用される)をうまく利用し、1年先までの利率がほぼ確定できるようにしています。その上でペナルティなども計算し、他の運用先と比べられる数値にしています。

ペナルティや税金、運用期間なども含めて利率を考えるにはどうしたらよいか、ちょうど良い実習問題と言えます。



[1222] 地方債の利回りが上昇 投稿者: 投稿日:2008-10-23 (Thu)
私(James Stewart)は数年前に地方債(への投資)を止めましたが、ニューヨーク市長が地方債を宣伝しているのを聞き、注目するようになりました。市場の状況のため地方債の発行が延期され、利回りは5.75%にもなっています。ニューヨークに住む最高税率の人にとっては、(通常の投資と比べると)約10%の利回りと同じことになります。

地方債が直面している問題は、信用の問題ではなく、流動性の問題です。最近は債務不履行が無かったにもかかわらず、住宅ローンなどと同様に扱われて証券化されてしまっています(訳注:そのために買い手がつきにくくなっています)。

結果として利回りは上昇しました。(魅力的なので買おうと思っても)流動性の問題で取引が無く、なかなか買えない状態です。また、利ざや(売り手と買い手の価格差)も大きくなっています。

方法としては個別の地方債を直接購入する、ファンドを購入するなどがあります。

原文リンク:
The Upside to Turmoil: Higher Muni-Bond Yields
[The Wall Street Journal 10/22]

Nobu's Opinion
FI掲示板でも投稿がありましたが、金融市場はお金の流れが変わっただけで本来は別のものであっても影響を受けてしまいます。地方債は非課税で運用することが出来るので、人によっては利回りの上がった今は魅力的な投資対象といえるでしょう。

ただし、利回りが高いからといって単純に買おうとするのではなく、自分の経済状況全体(資金、資産、税金など)から判断する必要があります。



[1221] ローン返済、突如倍増 アイスランド、円建て人気裏目 投稿者: 投稿日:2008-10-22 (Wed)
家や車のローンの毎月の返済額が急に倍になる――。悪夢みたいな話がアイスランドでは現実になっていた。

 レイキャビクの高校教師、アウスディスさん(47)は2年前にアパートを買った。子供が5人なので広めの約200平方メートル。そのローン返済額が今年初めは月11万4千クローナだったのに今は22万クローナなのだ。

 実は資金を「日本円」で借りた。それがつまずきのもとだった。

[今日の記事は日本語です。原文をお楽しみください。]

原文リンク:
ローン返済、突如倍増 アイスランド、円建て人気裏目
[朝日新聞 10/22]

Nobu's Opinion
こういった状況が発生するのは金融工学の発達によるものです。昔ではアイスランドの一般消費者が日本円を直接扱うことは有り得ませんでした。しかし、為替リスクを正しく理解することなく外貨建てのローンを利用した結果、高い返済金額になってしまいました。

外貨建ての預金や、外国株/債券への投資も同様です。金融工学の発達は経済にとって欠かせないものです。しかし、一般消費者がそれを理解して正しく利用するには、相当な知識が必要となります。

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